2023/12/4 進撃速報
急成長企業をまとめて解説する「進撃速報」です。国内の他に、超有料級のシリコンバレー・中国の企業の資金調達状況について最新の情報をお伝えいたします。
今週は国内から3社、米国から3社、中国から2社、スウェーデンから1社、インドネシアから1社、計10社の資金調達情報をお伝えいたします。
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1.ヘッジホッグ・メドテック(Healthcare)
【最新の資金調達】
2023年11月、シリーズAラウンドにて総額約5億円を調達した。
【主要投資家】
慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、DBJキャピタル(リード)、スクラムベンチャーズ、D4V(Design for Ventures)、新生企業投資、神戸大学キャピタル、MBCベンチャーキャピタル
【事業概要】
同社は、就労世代の患者が多い片頭痛治療用アプリの開発に加え、頭痛AI診断および緊張型頭痛治療用アプリの開発を手掛けている。また、頭痛と同様に女性活躍に大きな影響を与える疾患であるPMS(月経前症候群)をターゲットとした治療用アプリの開発にも取り組む。
【成長理由】
同社が行う、新た治療方法として薬事承認された医療機器を提供するデジタルセラピューティクス(DTx)領域は近年注目を集めている。
実際、DTxの市場は2030年には3.2兆円に達するとされており、2020-2030年の10年間の平均成長率は26.1%と大きな成長を遂げるといわれている。
同社は、生活への影響が大きく、就労世代の患者が多い片頭痛や頭痛と同様に女性活躍に大きな影響を与えている疾患であるPMS(月経前症候群)をターゲットとしアプリ開発を進めていることからも注目度が高まっている。
【創業者のキャリア・事業に対する思い】
川田裕美氏。医師として初期臨床研修終了後、厚生労働省に入省、難病対策、感染症対策等に従事したのち、株式会社メドレーにてオンライン診療の普及、日本初の遠隔服薬指導の実施、ソフトバンク株式会社にてDTx領域の投資検討・海外企業とのJV設立等、一貫して医療の発展に貢献する業務に携わる。
オンライン診療の普及が進む中で、テクノロジー活用により、リモートで病院の診療を受けられる環境が当たり前になった先に本質的に診療の質が上がるソリューションが必要であると思いに至り、治療用アプリを開発する企業を創業。
2.ekei labs(Medical)
【最新の資金調達】
2023年12月、プレシードラウンドにて資金調達した。(調達額不明)
【主要投資家】
Lifetime Ventures
【事業概要】
同社は、体内年齢および老化率の測定や、健康長寿プランの構築を可能にする「エーケイ・グリトラ」を発売する。また検査手順の精度と効率を高めるため独自のサンプル処理方法を継続的に改良し、体内年齢検査を一般の人々がよりアクセスできるものになるよう取り組む。
【成長理由】
同社は、自宅用血液検査キットと、アプリに入力された生活習慣を紐づけて、個人が容易に自身の健康と高齢化をコントロールすることを可能にすることから注目されている。
【創業者のキャリア・事業に対する思い】
Kharouni Bilal氏。
渋谷区が発行するスタートアップビザの申請を行い、2022年3月にフランスから来日。人類が加齢を克服するために、長寿の枠組みを追跡し、行動し、関与し続け、支援することを使命とする。
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